千代sendai熊野

sendai from shingu

放射線物質の大気への拡散は止まった。海水の放射線量調査を求める。 新地,亘理,閖上,塩竃,石巻,気仙沼,釜石の海水検査を。 水俣病の轍を踏んではならない。

予想通り,汚染水は海に溢れていた。

放射性物質の廃棄は,大気中ではなく海水中へ。
今行っている注水作業の結果,海が放射性物質で汚染されてしまうのは明らかだ。

福島第1原発の南放水口付近の海水から、基準値の3355倍にあたる放射性ヨウ素131が検出された。
原子力安全・保安院は、
「海水の拡散などで周辺住民へは直ちに影響はない。」
との楽観的な見解を述べている。
安全性の理由を拡散に求めているのは見識を疑ってしまう。


今,危惧しているのは,日本の原子力の専門家は生物学に疎い可能性があるということだ。
理系の人間でいわゆる「物理屋」は生物学を学んでいない場合が多い。
原子力安全・保安院の人間も東京電力の人間もいわゆる「物理屋」である。

これは日本の教育システムに起因する。
大学入試では「物理」「化学」「生物」「地学」のうち2領域から選択となる。
かつて,医学部を受験する生徒の8割が「物理」「化学」しか学んでいないということが問題になったことがあった。(今も多分そのままだが。)
これと同様に工学部で原子力を学んだ人間は「生物学」についてほぼ知らない。


物質は拡散する。
熱力学第二法則に従いエントロピーの増大する方へ進む。
化学物質を多量の水で希釈すれば,人体にほとんど影響が無くなる。
これは物理学的な思考である。

しかし,自然界では物質の濃度が高まる方向に進む場合がある。
シュレーディンガーの著書「生命とは何か」の中で
細胞が行う濃縮について,
あたかも熱力学第二法則に反するようだと疑問を持っている。



「水俣病」は生物による濃縮で起こった。
いわゆる当時の想定外の事故で,
理論的には起こるはずのない事故であった。


水俣病とは,
アセトアルデヒドを製造する工場からの廃液が原因とされる。
有機水銀による。
その有機水銀は海中には非常に薄い濃度で存在した。

まずはプランクトンに取り込まれ,それを食べた小型魚,それを食べた大型魚,それを食べた猫と
食物連鎖の栄養段階を上がるにつれ,体内に高濃度に有機水銀が蓄積されていった。
その理由は,
生物には有機水銀を排出する器官や臓器が無いからである。
これが水俣病の原因,いわゆる生物濃縮である。

有機水銀は不幸にもヒトの脳細胞に蓄積された。
脳なので,運動障害,感覚障害,精神障害が発生した。



生物濃縮が広く知られるようになったのは,
レイチェルカーソンの「沈黙の春」によってである。
DDTの生物濃縮の危険性が暴露され,
その後,DDTの使用が禁止された。

いくら薄まっても生物が排出・分解できない物質は危険なのである。



放射性物質をこの海域に投棄してはならない。
いくら希釈されても,生物濃縮により高濃度に生物体内に蓄積される。

何より今,海水中の放射性物質量のデータが無い。
単純に考えて,これから海水中に放射性物質は増え続ける。

生物濃縮を考えると,
今後,宮城,岩手の三陸沿岸漁業ができなくなる。
莫大な損失だ。

早急にこの海域の放射性物質の測定を始める必要がある。
場合によっては,海産物のモニタリングも始めねばならない。

政府,特に農林水産省は海水のモニタリングを始めて欲しい。
非常に薄くとも,長期的には危険である。




東海・東海第二発電所の放射線監視状況へのリンク

東海・東海第二発電所の放射線監視状況



東北関東大震災・非公式・放射性物質モニタリングポストMAP / Japan quake radioactive material monitoring post MAPへのリンク

東北関東大震災・非公式・放射性物質モニタリングポストMAP / Japan quake radioactive material monitoring post MAP


今日のモニタリングポストの値は570nGy/hまで下がった。

女川原子力発電所モニタリングポストへのリンク

女川原子力発電所モニタリングポスト


宮城県のホームページより 福島第一原子力発電所事故にかかる情報へのリンク

福島第一原子力発電所事故にかかる情報


東北大学理学部の計測データへのリンク

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  1. 2011/03/30(水) 22:59:14|
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