千代sendai熊野

sendai from shingu

キリスト教的世界観と神 日本の精神世界と神 神様とは何なのだろう。

日本人は無宗教の民族だと言われる。

信仰心の強い方には,世間一般にはという前提でとらえて欲しい。

もの心がつく前から,我が家はキリスト教だった。

少年時代は何の抵抗もなく「日曜学校」のために教会に通っていた。

小児洗礼を受け,高校,大学へと進むうちに故郷を離れ,教会とも疎遠になった。

洗礼を受ける機を逸したまま今に至る。

帰省した際は,教会に礼拝に出掛ける。

賛美歌を歌い,信仰告白を行う。

牧師さんからは洗礼を受けるよう婉曲な言い回しでいつも言われている。

しかし,洗礼を受けるのに抵抗がある。何故なのだろう。


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キリスト教に興味はある。深く知りたい。礼拝中に聖書もしっかり読んでいる。しかし,まだ理解できない。

片足はキリスト教にどっぷりと漬かりたい。しかし,今は両足ともキリスト教にという勇気が湧かない。完全にあちら側にという気にならないでいる。

何か違和感があるのだ。



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紀州を歩く。至る所に鳥居と小さな社がある。岬,川辺,山の斜面,大げさではなく無数にある。

私はそこに神がいるような気がする。

東日本大震災で津波を見た。台風の豪雨で紀州の水害を見た。

海の神,水の神を鎮めるために,人々は鳥居や社を建て祈るのではないのか。


ルカによる福音書にはかの有名な

「あなたがたの頬を打つ者にはほかの頬を向けてやり, あなたの上着を奪い取る者には下着をも拒むな。」のくだりがある。

ただ,ここだけ読むとキリスト教を誤解する。

誤解を招かないよう聖書の他の部分を紹介すると,

直接話して分からない者たちのために,たとえ話をするのだ,とある。



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聖書には,イエスキリストの起こした奇跡が書かれている。

ライ病の患者を治してしまったり,歩けない老婆を立って歩けるようにしたり,死んでしまった少女を生き返らせたりしている。

対象は人である。自然に対する奇跡では無い。



大地震と大津波,台風と水害を繰り返し繰り返し受けてきた日本人の精神世界には神は自然そのもので無いのかと思う。

だから日本全国津々浦々に鳥居と社があるのではないか。


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キリスト教を基盤とした近代文明・・・デカルトの考えのような「自然を支配して文明を築く」という思想を日本人は100%信頼することができないのではないのか。

ヨーロッパには大地震が無い。台風も無い。何千年も前の史跡が残りうる大陸にキリスト教は生まれた。

キリスト教が想定する最大の悪は人間なのではないのか。戦争による略奪,病気による死が最大の恐怖なのではないのか。その恐怖に立ち向かうために「神」が必要になったのではないのか。

言い過ぎかもしれないが,人を恐れるが故の,個人レベルの小さな神のような気がする。
そもそも人間の形をした神,イエスキリストが現人神となっているのも,日本人には違和感がある。

日本の神は地震を起こし津波を起こし大雨を降らせる。
人間の形をした神など小さすぎる。
神のイメージは形の無い果てしなく大きなものだ。


停電が終わってしばらくたってからからインターネットで津波の映像を見た。
「Oh My God!」という外国人のつぶやきが入っていた。

私の神?

軽すぎる。


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Canon powershot s90


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2 Comments

mikumano  

おめでとうございます。

df504様、今年も宜しくお願い申し上げます。
私は無宗教(恥)な人間なのですが、どちらかというと熊野自然信仰に近いと感じます。
文面を拝読いたしますと共感する部分が多く、貴殿も“熊野人”だからではないのかと感じました。
またその力が最も強い場所のご出身なのだと・・・
熊野川・那智川と大自然ががま口を開いているかのような姿となり、決して浮かれた気持ちにならない様相を呈しております。大震災・大津波・原発事故・台風12号被害・・・愚かな現代人への神からの警告ではないかと思う今日この頃です。

2012年は、私達がすべてを受け止め、あるべき社会の姿を実現して行くスタートの年なのではと感じています。

2012/01/09 (Mon) 12:53 | EDIT | REPLY |   

df504  

こんばんは。mikumanoさん。

熊野で生まれ育った熊野人であることは,どこで生活しても,これから何年経っても,変わらないのかなと感じています。
2012年はスタートの年。その通りですね。

2012/01/09 (Mon) 17:51 | EDIT | REPLY |   

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